当社の孫が菅刈小学6年生の時に書いた読書感想文です。
平成20年度小学校読書感想文「目黒の子供」第34巻(目黒教育委員会・目黒区 教育会)
この本に、福井県敦賀市をこの様に紹介してくれました。
杉原千畝物語
菅刈小学校 6年 小松睦月

 皆さん「杉原千畝」さんを知っていますか?。
彼は1940年、第二次世界大戦中ナチスの迫害から逃れようとしたポーランド系ユダヤ人を助けた領事です。
助けた物は、一家族一枚のビザ(入国許可証)です。
この本を選んだ理由は、去年、祖母の田舎、福井県敦賀市に遊びに行っている時、彼と敦賀の関係のパネル展をやっていて、とても興味があったので自由研究で調べたのが元になって、今年は、彼の物語があったら、もっと深く知りたいと思ったので、読んでみました。
 去年調べたときは、単純に命の大切さと、彼の努力、優しさ、勇気を知って、ただすごいと思っただけでした。
今回、本を読んで感じたことは、ユダヤ人が「命の次に大事なビザ」と語った意味が良く分り、千畝の書いたビザのありがたさが私にも良く分りました。一瞬ユダヤ人になったような気がしたくらいでした。彼は心優しい人で、生まれた国が違っても、一人一人誰にでも平等で、そして「世界は大きな車輪のようなもの。対立したり、争ったりせずに、皆で手をつなぎ合っていかなければ成らない」という考え方を持っていたから、日本の外務省の命令に背いてでも、ビザを書くことが出来たと思います。そして、領事館の事務員グッジェもドイツ系のリトアニア人でしたが、ユダヤ人を助けてあげたい気持ちは、杉原一家と同じでした。本来だったら、ユダヤ人を殺す側なのに)この人たちは、日本人でも、外国人でも、皆心がつながっている人たちだと思いました。ビザを書いて28年たってから、やっと外交資料館に杉原千畝けんしょうプレートが設置され、彼の勇気が認められ、「自分がしたことは正しかった。」と言えるようになって、私は良かったと思いました。
 私も間違っていることは、「違う」とはっきり言えるような人になりたいと思います。戦争は人の命を次々に奪っていきます。私の祖父にも小さい頃、空襲から逃げた時の記憶がはっきり残っていて、私たちにも教えてくれました。今でも戦争をしている国があるけれど、私は何故しているのか分りません。こんな、人の命を奪って何が良いのかが、本当に分りません。世界中が平和になって欲しいと思います。そのために、私たちが出来ることは、国と国とがお互いに分かり合えるよう、勉強をしていかなければ成らないと思います。
こんなに素晴しい文章を書いてくれました。
じいじ、ばあばを含めた息子夫婦との家族の絆が確り見えて、この教育方針は間違ってなかったと核心を持たせてくれました。
孫に感謝です。